就職活動(履歴書/志望動機の書き方)
就職活動を成功させるには、履歴書・職務経歴書・添え状の記載はとても重要です。
その中でも、特に履歴書の志望動機欄は重要です。
志望動機欄は採用担当者がもっとも注目する項目だからです。
また、新卒者の場合なら、よほど特殊な技能や資格が影響しない限り、志望動機と自己PRだけがポイントとなるといっても良いでしょう。
ところで、この履歴書の志望動機欄の記載には、悩まれている方が多いようです。
履歴書の志望動機の書き方ですが、まずは、就職を志望する会社の情報と自己の情報を詳細に検討することが大事です。
「その会社でやりたいこと」と「自分ができること」を志望動機欄に記載するからです。
この「会社でやりたいこと」に説得力をつけるために、自分ができることを具体的に志望動機欄に記載して自己PRをすることになるのです。
御社の社風に憧れていたとか貴社の将来性等とありきたりで抽象的な表現を志望動機欄に記載しても、単に志望動機欄を埋めただけと思われて印象を悪くするので絶対避けましょう。
就職活動のマニュアル本通りだったり、漠然とした答えでは採用担当者はあなたへの興味を失ってしまうことになってしまうので注意してください。
以上から、履歴書の志望動機の書き方の基本は、「その会社でやりたいこと」と「自分ができること」を具体的に書くことであるといえます。
応募先の会社に魅力とやりたいことを、他社との違いを述べながら記載します。
そして、応募先の会社で自分はどのような能力を発揮できるか、資格や経験などを挙げながら記載しましょう。
さらに、応募先でこそ可能となる将来ビジョンを記載しましょう。
熱意をもって末永く活躍してくれる人材であるとの印象を与えます。
ただ、注意して欲しいのは、解決案を述べずに、会社の問題を指摘するだけでは、面接官を不快にさせます。
必ず自分ならこうしたいというビジョンも記載することが大事です。
「入社」と「退社」と記載しない場合があるので、注意してください。
・会社を経営していた方の転職の場合
「設立」と「解散」を使います。
例「○年○月 ◆×株式会社を設立」「○年○月 一身上の都合により解散」
・会社でなく個人で事業をしていた方の場合
「開業」と「閉鎖」を使います。
例「○年○月 ◆×パソコン塾を開業」「○年○月 一身上の都合により閉鎖」
・公務員の方の転職の場合
「奉職」と「辞職」と使います。
例「○年○月 ◆×市役所に奉職」「○年○月 一身上の都合により辞職」
・家業手伝いをしていた方の場合
「従事」と「退職」を使います。
家業が会社の場合は、通常どうりの「入社」と「退社」でかまいません。
例「○年○月 家業(飲食店兼営)に従事」「○年○月 一身上の都合により退職」
・会社でない個人の事業所や病院で働いていた方の場合
「勤務」と「退職」を使います。
例「○年○月 ◆×病院の看護部に勤務」「○年○月 一身上の都合により退職」
就職・転職に差がつく履歴書のポイント (作成編)
就職や転職では第1印象が大事であるという話はよく聞くと思います。
第1印象が悪いと能力があっても先入観が評価の妨げになり、実際より低く評価されがちです。
この点については反対する人は少ないと思われますが、意外と履歴書の第1印象を軽視しがちです。
面接のチャンスを勝ち取るための第1関門が履歴書です。
面接までいけずに書類選考でボツになれば、いかに能力を持っていたとしても、アピールできないわけですから、履歴書の重要性を再認識する必要があるでしょう。
履歴書の印象を良くするためのポイントをまとめてみました。
1.
字を丁寧に書く。
字は上手く見えるにこしたことはありませんが、字が多少苦手でも、丁寧に書いた履歴書は好印象を持ってもらうことができます。
どうしても字が苦手であるならば、履歴書のテンプレートをWEBからダウンロードできますので、PCで入力するのも一手です。
ただ、人事担当者の中には自筆を好む人がまだまだいることも確かなので、履歴書をPCで入力するのであれば、できるだけ印象に残る文面を工夫した自筆の挨拶文を添えるようにすればいいでしょう。
2.
添付する写真は良い表情のものを使う。
履歴書に貼り付けた写真で損をしていませんか。
一昔前までは履歴書用の写真は写真館などでプロの手によって撮ってもらうケースが多かったのですが、最近はデジカメで撮影から印刷まで簡単にでき、それを利用している人が増えています。
プロは良い表情を引き出すためにライティングや背景に気を配りますが、素人が撮影したものは暗い表情であったり、背景に強い影が出たりして、印象が悪い写真をそのまま使ってしまうわけです。
少し工夫すれば素人でもいい表情の写真を撮影することはできます。
写真で損するのはもったいないですね。
3.
特技や資格を書く。
自分には特技や資格はまったくないと嘆いていてはダメです。
ブランクのまま提出するよりは、ほんの些細なことでもいいですから、自信を持って記入すると印象が良くなります。
記入できる資格がなければ、現在取得に向けて学習に取り組んでいる資格を記入するだけでもいいんです。
記入することによるマ
イナスはありません。
ブランクよりは印象が良くなるはずです。
好印象を与える履歴書作成を意識すれば、他にもいろいろ工夫できるポイントに気づくと思います。
履歴書は単に情報を採用者に伝えるツールにとどまらず、上手く活用すれば好印象を与える武器にもなるということを認識しましょう。