年金 手帳
年金手帳は何らかの年金制度に加入している証として各個人に交付されます。
日本国民であれば、20歳以上から国民年金に入ることが義務となっていますので、例え学生であっても年金手帳を持っているはずです。
しかし、20歳になっても年金制度加入の手続を何もしていない人の中には、年金手帳を持っていない人がいます。
この年金手帳には、将来あなたが年金を受け取る際に必要となる基礎年金番号が記入されています。
学生や就職ができないで年金制度の加入手続きをしていない人も、若年者納付猶予制度などを利用して、取り敢えず将来の為に年金手帳を受け取って基礎年金番号を確認できるようにしておきましょう。
年金制度の開始は厚生年金制度からで、昭和17年にスタートし「労働者年金被保険者証」が交付されていました。
昭和23年頃からは、名称が「厚生年金保険被保険者証」に変わって白い証書が交付されるようになりましたが、これも昭和30年頃からは色が緑になり、サイズも変更になりました。
国民年金制度のスタートは昭和36年からで、「国民年金手帳」が交付されるようになりました。
これも初期の頃は水色で、次にカーキー色に変更となっています。
両制度の手帳が統一されたのは昭和49年11月以降のことで、共通の「年金手帳」(オレンジ色)になりました。
これで1冊の中に国民年金と厚生年金の記号・番号の記入欄ができて、どちらに変更となっても作り直す必要がなくなったのです。
さらには平成9年1月から国民年金・厚生年金・共済年金のすべてが「基礎年金番号」で管理されるようになり、年金手帳は現在のかたち(青色、基礎年金番号が記入されたもの)となったのです。
このように年金手帳には数々の変遷がありましたので、複数の年金手帳を持っている人も少なくありません。
年金手帳を複数冊所持していても問題ありませんが、大事なのは記載された番号が同じかどうかです。
もしそれぞれの年金手帳によって番号が違うのであれば1つに統一してもらい、それぞれの記録も統括してもらう必要があります。
国民1人に1つの番号が割り振られる基礎年金番号の記載された(もしくは添付された)年金手帳を各自大事に保管しておきましょう。